大分県立大分雄城台高等学校の総合的な探究の一環で、SNSマーケティングと広告デザインの探究学習を行いました。

大分県立大分雄城台高等学校の「総合的な探究の時間」の授業で、雄城台高等学校の生徒さんからご指名をいただき
私たちCREATIVE HOUSEが高校生と『SNS広告で信用を得て、消費者の購買意欲を上げるには?』というテーマで対話し
教科書だけでは学べない、実際の視点で
「SNSマーケティング、広告デザイン」の本質について共に探究した様子を詳しくレポートします。


雄城台生

「SNS広告で信用を得て
消費者の購買意欲を上げるには?
という課題をあげて探求しております。
色々と調査、探求するにあたり
実際にSNS広告制作に関わってる方々の
視点や意見を伺いたいと思っております。
そこで、ITを活用した
デジタルコンテンツを強みとする
御社様に聞いてみたいと思い、ご連絡いたしました。

代表

「SNS広告で信用を得て、消費者の購買意欲を上げるには?」
という探究テーマは、まさに現在の
デジタルマーケティングにおいて非常に重要な課題であり
私共も日々試行錯誤している領域で
未来を担う高校生の方々の探究心に触れることは
私共にとっても大変貴重な機会であると考えており
探究活動の一助となるようでしたら
是非、前向きに検討させていただきます。

おぎの台高校 総合的な探究

大分雄城台高校「OGI学」での学校外探究活動

大分県立大分雄城台高等学校の「総合的な探究の時間」、通称「OGI学」は
生徒が自ら問いを立て、その答えを探す主体的な学びの場です。
今回、マーケティングをテーマに探究する生徒さんからお声がけをいただき
私たちCREATIVE HOUSEが探究活動の一助になればとお応えさせて頂きました。

この取り組みで最も重要だったのは、生徒が自ら設定したリアルな課題に対して
企業の持つ知識や実際のリアルな視点を直接届けることです。

おぎの台高校 総合的な探究

CREATIVE HOUSEとの対談が実現した経緯

今回の機会は、担当の先生を通じて生徒さんから直接お声がけいただいたことから始まりました。
数ある企業の中から生徒さんが
「大分県内でSNSマーケティングやデザインに強い企業」を探す中で
私たちに注目してくださった理由は、IT、デジタルコンテンツをもとにした事業
HP等のデザインだったとのことでした。
やはり、デザインが与える印象の重要性と
「SNS広告で信用を得て消費者の購買意欲を上げるには?」という探究テーマは
まさに現在のデジタルマーケティングにおいて非常に重要な課題であり
私共も日々試行錯誤している領域で未来を担う高校生の方々の探究心に触れることは
私共にとっても大変貴重な機会であると考え探究活動の一助となるようであればとお引き受けさせて頂きました。

おぎの台高校 総合的な探究

対話形式で進んだ当日の授業風景

おぎの台高校 総合的な探究

当日は、探究学習の主役は、あくまで生徒さんです。
私たちが一方的に知識を伝える講義形式ではなく
生徒さんと私たちが双方向に意見を交換する
「対話形式」をメインに
事前にいただいていた質問に答える形で
私たちの考えや現場での実例を提示し
それに対して生徒さんが
さらに疑問を投げかけるという形で
行いました。

真剣な眼差しで私たちの話に耳を傾け
熱心にメモを取る姿がとても印象に残っています。
当日CREATIVE HOUSEからは
代表の高橋が出席しましたが
今回は学会発表や企業講演とは違い
正直、40のおじさんと、高校生が話が合うのか…と
こちらが一抹の不安を持ちつつではありましたが
自ら思考し、様々な視点から質問もいただき
広告デザインやスライドを使いながら対談し
こちらの方が学びが多かった時間でした。

探究学習のテーマ
『SNS広告で信用を得て、消費者の購買意欲を上げるには?』

「探究学習」とは、生徒が興味や関心に基づいて課題を設定し、情報の収集や分析、他者との協働を通じて解決策を探っていく学習活動です。

今回、生徒さんが掲げたテーマは『SNS広告で信用を得て、消費者の購買意欲を上げるには?』という
まさに現代のマーケティングにおける核心を突くものでした。

このテーマは、与えられたものではなく、生徒さん自身の日常にあるSNSへの関心から生まれたものなのかな感じ
日常的にSNSに触れている、現代の生徒さんだからこそ、情報が溢れる中で
「どんな広告なら心に響くのか」
「なぜこの商品は欲しくなるのか」という素直な疑問を持っているのかなと感じました。

1日に平均して数時間をSNSの閲覧に費やすと言われる彼ら彼女らにとって、広告は自分たちの消費行動に直結する身近な存在なのです。
この自発的な問いから始まったのかなと思える探究活動は、我々としても興味深いものでした。


雄城台生

SNS広告で信用を得て
消費者の購買意欲を上げるには?

代表

SNS特有の心理効果と第三者の力を活用することが極めて重要です。
企業からの直接的な宣伝(セールストーク)は警戒されやすいため
「第三者による社会的証明」と「親近感」を
徹底的に利用した戦略が中心になります。
具体的な戦略と心理的テクニックは以下の通りです…

生徒さん自身のリアルな課題感をテーマに設定したことで、教科書の中の知識としてではなく
「自分ごと」としてマーケティングや広告デザインに関する関心を捉えることができました。

おぎの台高校 総合的な探究

「売れる広告」の条件を巡る高校生との3つの対話

対談では、生徒の皆さんから事前にいただいた質問をもとに、3つの大きなテーマについて議論を深めました。
特に重要だったのは、広告の目的を明確にし、ターゲットに合わせたメッセージとデザインを設計するという視点です。

これらの対話を通して、単に見た目が良い広告を作るのではなく
戦略的に「売れる」広告をいかにして作るか、その本質に迫っていきました。

売り上げ向上に直結する広告の本質

広告の本質とは、「誰に、何を、どのように伝えるか」という設計図を明確にすることです。
多くの人に届けたいという気持ちはわかりますが、それではメッセージがぼやけてしまい、誰の心にも響きません。
大切なのは、商品を届けたい「理想のお客様」を具体的に想像し、その人に向けて手紙を書くようにメッセージを紡ぐことです。
その結果、同じような悩みや願望を持つ他の多くの人々にも、メッセージが自然と届くようになります。


雄城台生

広告は、できるだけたくさんの人に
見てもらうのが一番だと思っていました

代表

まずは「一人」に届けることを考えるのが
結果的に多くの人に響く広告への近道です

不特定多数に向けたメッセージではなく、ターゲットを深く理解し
その心に寄り添うことが、結果的に売り上げ向上へとつながるのです。

おぎの台高校 総合的な探究

ターゲットとメッセージが明確であること(戦略の質)

(1) ユーザーインサイトの深掘り
  「誰に」:年齢や性別だけでなく、ターゲットの抱える、悩み、課題、潜在的な欲求(インサイト)まで深く理解している。
  「自分のための広告だ」と感じてもらえるように、ターゲットに寄り添った具体的な言葉で語りかける。

(2) 価値提供の明確化(バリュープロポジション)
  「何を」:自社の商品・サービスが、競合にはなくターゲットのニーズを満たせる独自の価値(選ばれる理由)を明確に示している。
  ユーザーが商品を使うことで「得られる具体的な変化やメリット」を具体的に提示する。
   (例:「〇〇時間短縮」「〇〇が楽になる」など)。

(3) シンプルかつストレートな訴求
  キャッチコピー:一目で理解できる簡潔で記憶に残るフレーズ(文字数は10文字前後を意識)。
  言いたいことをぼかさず、メリットやオファーをストレートに伝え、すぐに興味を引く。

視線と行動をコントロールする仕組み(クリエイティブの質)

(1) 圧倒的な「ファーストビュー」と「インパクト」
  ユーザーが広告を見たわずか数秒で、「読み進めるか」を判断させる力をファーストビュー
  (最初の画面/ビジュアル)に持たせる。
  インパクトとは、奇抜さではなく、メインの写真やテキストが「パッと見たときに一瞬で伝わる」力のこと。

(2) 視線誘導による最適なレイアウト
  重要な要素の強調:キャッチコピー、商品画像、オファー(価格など)を大きく配置し視線の流れをコントロールする。

  (Z型、F型などの法則を活用)
  CTAの最適化:クリックや購入ボタン(CTA)を、視線の最後にくる場所に配置し、色とコントラストで目立たせる。

  (例:メインカラーの補色を使う)

(3) 感情に訴えかけるストーリー性
  特に動画広告や記事LPでは、ユーザーが抱える問題→ 解決策(商品)→ 理想の未来といった
  ストーリーの流れで感情に訴求し共感と購買意欲を高める。

継続的な改善のサイクル(運用の質)

(1) PDCAサイクルの徹底
  広告を出して終わりではなく
  「Plan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Act(改善)」のサイクルを絶えず回す。
  効果測定データ(クリック率、コンバージョン率など)に基づき
  クリエイティブの「どの要素(画像、コピー、オファー)が
効いているか」を一つずつ検証したり
  ABテストを行いながら改善を続ける。

(2) 媒体特性に合わせた設計
  Instagramなら世界観やライフスタイルに訴求。
  リスティング広告なら検索キーワードに直結する簡潔なメリットを訴求。
  遷移先(LPや商品ページ)と広告のメッセージやトーンを完全に一致させ
  ユーザーに違和感を与えない。

このように、何を伝えたいのか、誰に行動してほしいのかという目的に立ち返り
ゴールから逆算して最適な表現方法を選ぶことが、売上につながるデザインの鍵となります。
売上が上がる広告とは、これら全ての要素が「質の高い循環」を生み出し
最小限のコストで最大限のコンバージョンを獲得できるように設計されたものだと考えています。

デザインのオシャレさと売上の知られざる関係

多くの人が誤解しがちですが、デザインのオシャレさが必ずしも売上と比例するわけではありません

広告におけるデザインの役割は、アート作品のように美しさを追求することではなく、設定した目的を達成するための手段です。

例えば、高級腕時計の広告であれば、黒を基調とした洗練されたデザインで高級感を演出するのが効果的でしょう。

一方で、近所のスーパーの特売チラシであれば、赤や黄色を多用した賑やかで親しみやすいデザインの方が、購買意欲を刺激します。


雄城台生

おしゃれな広告と
売上は比例するのか?

代表

CREATIVE HOUSEでは…

「おしゃれな広告」は、広告効果の大きな要因の一つですが、売り上げが「比例する」ものではないと考えていますが
ターゲットの心を捉え、ブランドイメージを高める場合は非常に強いと思っています。

制作時は、単なる自己満足のおしゃれではなく、ビジネス成果につながる戦略的なおしゃれさが求められ
「課題解決の手段」と捉えることが重要です。

おぎの台高校 総合的な探究

視覚誘導や心理効果を用いた制作テクニック

広告制作の現場では、人の視線の動きや心理を利用した様々なテクニックが使われます。

その一つが「視線誘導」と呼ばれる、人の目が自然と動く順序を計算して情報を配置する技術です。

例えば、人間の視線は、横書きの文章の場合、左上から右下へ「Z」の形に動く傾向があります。

この習性を利用して、伝えたい情報をZの経路上に配置するだけで、情報が格段に伝わりやすくなります。

他にも、「期間限定」という言葉で希少性をアピールしたり、「お客様の声」を紹介して安心感を与えたりと
人の心を動かす、数多くの心理効果の活用も欠かせません。


雄城台生

なるほど🧐

代表

人の行動心理を理解することで
広告の効果は何倍にも高まります

感覚だけに頼るのではなく、こうした科学的な知見を取り入れることで、広告の説得力は大きく向上するのです。

おぎの台高校 総合的な探究

SNS世代の視点が光る鋭い質疑

おぎの台高校 総合的な探究

SNSを日常的に使いこなす
高校生ならではの鋭い質問
私たちにとっても大きな学びの場となりました。

「インフルエンサーの投稿は
広告だと分かっていても
なぜか見てしまうのはどうしてですか?」
「企業の広告が炎上しないようにするには
何に気をつければいいですか?」といった質問は
まさに現代の広告が直面する課題そのものです。

私たちが当たり前だと思っていた常識を問い直し
広告の未来を考える上で重要なヒントを
与えてくれたと思っています。

リアルな学び

企業が現場で培ってきた
生きた知識やスキルに直接触れることにあります。

知識をどう活用すればよいのかイメージし
今回の対談では、売上につながる
デザイン コンセプトの考え方や
人の視線を巧みに動かす「視線誘導」
購買意欲をかき立てる心理効果
効果的なコピーの作り方など
私たちが日々の広告制作で実践しているテクニックを
お伝えしました。

皆さんが普段から使い慣れているSNSの世界で、実はどんな広告が動いているのか
皆さんのタイムラインに流れてくる広告は、偶然ではありません。
皆さんが「いいね!」を押した投稿、検索した言葉、興味関心
さらには年齢や住んでいる地域まで、「データ」に基づいて緻密に計算され、「あなた」だけに届けられています。
これが「ターゲティング」というSNS広告の最大の強み。
「まさに自分のための情報だ」と感じることも多いかもしれません。
そして、SNS広告のもう一つの大きな力は、「拡散力」です。
共感を呼ぶクリエイティブなコンテンツは、皆さんの「シェア」や「リツイート」によって
瞬く間に何万、何十万という人々に届きます。
これは、企業や社会的なメッセージにとって、非常に強力なツールです。
しかし、同時に、その拡散力は「炎上」というリスクも伴います。
不適切な表現や、誤解を生むコンテンツは、良い情報と同じ速度で、あるいはそれ以上の勢いで広がり
取り返しのつかない事態を招くことがあります。
SNS広告の制作側は、この「諸刃の剣」であることを常に意識し、「誰かを傷つけないか」「誤解されないか」という
慎重な視点を持つ必要があります。それは、将来皆さんが情報発信をする際にも、同じように大切な視点です。

おぎの台高校 総合的な探究

SNS広告は、今後も私たちの生活に深く入り込み、進化し続けます。
皆さんの未来が、豊かな情報に溢れたものになるよう願っています。
同時に、自らの興味や適性を発見し、将来のキャリアを考えるきっかけにもなるでしょう。

おぎの台高校 総合的な探究

地域の未来を育む企業連携の価値

今回は私たちが一方的に知識を教える場ではなく、高校生と互いに学び合う双方向の関係から生まれる価値を感じています。

私たちCREATIVE HOUSEも、高校生との対話を通じて多くの気づきを得ました。

デジタルネイティブである彼ら彼女らのSNS活用に対するリアルな感覚や意見は、今後のブランディング戦略を考える上で

何物にも代えがたい貴重な情報となりました。



雄城台生

ありがとうございました。

代表

こちらこそ。
ありがとうございました!

私たちCREATIVE HOUSEは地域社会の一員として、これからも未来を担う若者たちの挑戦を応援する活動を続けていきます。

今回の対話で得た気づきをもとに、生徒さんのなかで少しでも役に立てたら私たちとしても嬉しく思います。

おぎの台高校 総合的な探究

この記事では、大分雄城台高校の探究活動で、私たちCREATIVE HOUSEが実施した、SNSマーケティングに関する事例を紹介しました。
学びをさらに深める企業連携プロジェクトを検討している方はもちろん
大分で、個人事業主様や中小企業から大企業の皆様のSNS運営代行、広告運用など、是非お気軽にご相談ください。

よくある質問(FAQ)

私たちの学校でも、総合的な探究の時間の事例として企業連携をお願いできますか?

はい、もちろんです。

私たちは地域への貢献活動として、産学連携教育に積極的に取り組んでいます。

高校生のみなさんの探究活動がより深まるようサポートしますので、まずはお気軽にご相談ください。

企業との連携授業を依頼する前に、学校側で準備しておくべきことは何ですか?

生徒さんたちがどのような課題設定をしているのか、ある程度の方向性が決まっていると、より充実した授業を設計できます。

今回の大分雄城台高校 のように、生徒たちの具体的な質問リストを事前に共有いただけると、対話がスムーズに進みます。

SNSマーケティング以外に、広告デザインの授業で相談できるテーマはありますか?

はい、対応いたします。

例えば、地域課題解決を目的としたポスターデザインの制作や、動画広告の制作に関するご相談も承ります。

デザイン思考を活かして、高校生のクリエイティブな表現力を引き出すお手伝いをします。

今回のような対話形式の授業は
どのくらいの時間で行われましたか?

質疑応答の時間も含めて、合計で約90分の時間をいただきました。

生徒さんが主体的に考え、質問する時間を十分に確保するためには
少なくとも50分以上の時間を確保することが望ましいです。

生徒が作ったポスターなどの成果物を
プロの視点から評価してもらうことは可能ですか?

はい、探究の成果発表に対するフィードバックも行います。

デザイン コンセプトが伝わるか、キャッチコピーの作り方は適切かといったマーケティング戦略の視点から
ポートフォリオ作成にも繋がる具体的な助言をします。

企業でも依頼できますか?

はい可能になります。
SNS活用で課題の解決を目指す企業様はたくさん御座います。

是非、お気軽にお問い合わせください。

大分県立大分雄城台高等学校の
「総合的な探究の時間」の授業で
雄城台高等学校の生徒さんから
ご指名をいただき
私たちCREATIVE HOUSEが高校生と
『SNS広告で信用を得て
消費者の購買意欲を上げるには?』というテーマで対話し
教科書だけでは学べない、実際の視点で
「SNSマーケティング、広告デザイン」の本質について
共に探究した様子を詳しくレポートします。


雄城台生

「SNS広告で信用を得て
消費者の購買意欲を上げるには?
という課題をあげて
探求しております。
色々と調査、探求するにあたり
実際にSNS広告制作に
関わってる方々の
視点や意見を
伺いたいと思っております。
そこで、ITを活用した
デジタルコンテンツを強みとする
御社様に聞いてみたいと思い
ご連絡いたしました。

代表

「SNS広告で信用を得て
消費者の購買意欲を上げるには?」
という探究テーマは
まさに現在の
デジタルマーケティングにおいて
非常に重要な課題であり
私共も日々試行錯誤している領域で
未来を担う高校生の方々の
探究心に触れることは
私共にとっても
大変貴重な機会であると考えており
探究活動の一助となるようでしたら
是非、前向きに
検討させていただきます。

おぎの台高校 総合的な探究

大分雄城台高校「OGI学」での学校外探究活動

大分県立大分雄城台高等学校の
「総合的な探究の時間」
通称「OGI学」は
生徒が自ら問いを立て
その答えを探す主体的な学びの場です。
今回、マーケティングをテーマに
探究する生徒さんからお声がけをいただき
私たちCREATIVE HOUSEが
探究活動の一助になればと
お応えさせて頂きました。

この取り組みで最も重要だったのは
生徒が自ら設定したリアルな課題に対して
企業の持つ知識や
実際のリアルな視点を直接届けることです。

おぎの台高校 総合的な探究

CREATIVE HOUSEとの対談が実現した経緯

今回の機会は
担当の先生を通じて
生徒さんから直接
お声がけいただいたことから始まりました。
数ある企業の中から
生徒さんが
「大分県内でSNSマーケティングや
デザインに強い企業」を探す中で
私たちに注目してくださった理由は
IT、デジタルコンテンツをもとにした事業
HP等のデザインだったとのことでした。
やはり、デザインが与える印象の重要性と
「SNS広告で信用を得て
消費者の購買意欲を上げるには?」という
探究テーマは
まさに現在のデジタルマーケティングにおいて
非常に重要な課題であり
私共も日々試行錯誤している領域で
未来を担う高校生の方々の探究心に触れることは
私共にとっても大変貴重な機会であると考え
探究活動の一助となるようであればと
お引き受けさせて頂きました。

おぎの台高校 総合的な探究

対話形式で進んだ当日の授業風景

おぎの台高校 総合的な探究

当日は、探究学習の主役は
あくまで生徒さんです。
私たちが一方的に
知識を伝える講義形式ではなく
生徒さんと私たちが
双方向に意見を交換する
「対話形式」をメインに
事前にいただいていた質問に答える形で
私たちの考えや現場での実例を提示し
それに対して生徒さんが
さらに疑問を投げかけるという形で
行いました。

真剣な眼差しで私たちの話に耳を傾け
熱心にメモを取る姿
とても印象に残っています。
当日、CREATIVE HOUSEからは
代表の高橋が出席しましたが
今回は学会発表や企業講演とは違い
正直、40のおじさんと
高校生が話が合うのか…と
こちらが一抹の不安を
持ちつつではありましたが
自ら思考し、様々な視点から
質問もいただき
広告デザインやスライドを
使いながら対談し
こちらの方が学びが多かった時間でした。

探究学習のテーマ
『SNS広告で信用を得て
消費者の購買意欲を上げるには?』

「探究学習」とは、生徒が興味や関心に基づいて
課題を設定し、情報の収集や分析
他者との協働を通じて
解決策を探っていく学習活動です。

今回、生徒さんが掲げたテーマは
『SNS広告で信用を得て
消費者の購買意欲を上げるには?』という
まさに現代のマーケティングにおける
核心を突くものでした。

このテーマは、与えられたものではなく
生徒さん自身の日常にある
SNSへの関心から生まれたものなのかな感じ
日常的にSNSに触れている
現代の生徒さんだからこそ、情報が溢れる中で
「どんな広告なら心に響くのか」
「なぜこの商品は欲しくなるのか」という
素直な疑問を持っているのかなと感じました。

1日に平均して
数時間をSNSの閲覧に費やすと言われる
彼ら彼女らにとって
広告は自分たちの消費行動に
直結する身近な存在なのです。
この自発的な問いから
始まったのかなと思える探究活動は
我々としても興味深いものでした。


雄城台生

SNS広告で信用を得て
消費者の
購買意欲を上げるには?

代表

SNS特有の心理効果と
第三者の力を活用することが
極めて重要です。
企業からの直接的な宣伝
(セールストーク)は
警戒されやすいため
「第三者による社会的証明」と
「親近感」を
徹底的に利用した戦略が
中心になります。
具体的な戦略と
心理的テクニックは以下の通りです…

生徒さん自身のリアルな課題感を
テーマに設定したことで
教科書の中の知識としてではなく
「自分ごと」としてマーケティングや
広告デザインに関する関心を
捉えることができました。

おぎの台高校 総合的な探究

「売れる広告」の条件を巡る
高校生との3つの対話

対談では、生徒の皆さんから
事前にいただいた質問をもとに
3つの大きなテーマについて議論を深めました。
特に重要だったのは、広告の目的を明確にし
ターゲットに合わせたメッセージと
デザインを設計するという視点です。

これらの対話を通して
単に見た目が良い広告を作るのではなく
戦略的に「売れる」広告をいかにして作るか
その本質に迫っていきました。

売り上げ向上に直結する
広告の本質

広告の本質とは
「誰に、何を、どのように伝えるか」という
設計図を明確にすることです。
多くの人に届けたいという気持ちはわかりますが
それではメッセージがぼやけてしまい
誰の心にも響きません。
大切なのは、商品を届けたい「理想のお客様」
具体的に想像し
その人に向けて手紙を書くように
メッセージを紡ぐことです。
その結果、同じような悩みや
願望を持つ他の多くの人々にも
メッセージが自然と届くようになります。


雄城台生

広告は
できるだけたくさんの人に
見てもらうのが
一番だと思っていました

代表

まずは「一人」に
届けることを考えるのが
結果的に多くの人に
響く広告への近道です

不特定多数に向けたメッセージではなく
ターゲットを深く理解し
その心に寄り添うことが
結果的に売り上げ向上へとつながるのです。

おぎの台高校 総合的な探究

ターゲットとメッセージが
明確であること(戦略の質)

(1) ユーザーインサイトの深掘り
  「誰に」:年齢や性別だけでなく
  ターゲットの抱える、悩み、課題
  潜在的な欲求(インサイト)まで
  深く理解している。
  「自分のための広告だ」と感じてもらえるように
  ターゲットに寄り添った具体的な言葉で語りかける。

(2) 価値提供の明確化(バリュープロポジション)
  「何を」:自社の商品・サービスが
  競合にはなくターゲットのニーズを満たせる
  独自の価値(選ばれる理由)を明確に示している。
  ユーザーが商品を使うことで
  「得られる具体的な変化やメリット」を
  具体的に提示する。
   (例:「〇〇時間短縮」
      「〇〇が楽になる」など)。

(3) シンプルかつストレートな訴求
  キャッチコピー:一目で理解できる
  簡潔で記憶に残るフレーズ
  (文字数は10文字前後を意識)。
  言いたいことをぼかさず
  メリットやオファーをストレートに伝え
  すぐに興味を引く。

視線と行動をコントロールする仕組み
(クリエイティブの質)

(1) 圧倒的な「ファーストビュー」と「インパクト」
  ユーザーが広告を見たわずか数秒で
  「読み進めるか」を判断させる力を
  ファーストビュー
  (最初の画面/ビジュアル)に持たせる。
  インパクトとは、奇抜さではなく
  メインの写真やテキストが
  「パッと見たときに一瞬で伝わる」力のこと。

(2) 視線誘導による最適なレイアウト
  重要な要素の強調:キャッチコピー
  商品画像、オファー(価格など)を
  大きく配置し視線の流れをコントロールする。

  (Z型、F型などの法則を活用)
  CTAの最適化:クリックや購入ボタン(CTA)を
  視線の最後にくる場所に配置し
  色とコントラストで目立たせる。

  (例:メインカラーの補色を使う)

(3) 感情に訴えかけるストーリー性
  特に動画広告や記事LPでは
  ユーザーが抱える問題→
  解決策(商品)→
  理想の未来といった
  ストーリーの流れで感情に訴求し
  共感と購買意欲を高める。

継続的な改善のサイクル(運用の質)

(1) PDCAサイクルの徹底
  広告を出して終わりではなく
  「Plan(計画)→Do(実行)→
   Check(評価)→Act(改善)」の
  サイクルを絶えず回す。
  効果測定データ
   (クリック率、コンバージョン率など)に基づき
  クリエイティブの「どの要素
  (画像、コピー、オファー)が
効いているか」を
  一つずつ検証したり
  ABテストを行いながら改善を続ける。

(2) 媒体特性に合わせた設計
  Instagramなら世界観や
  ライフスタイルに訴求。
  リスティング広告なら
  検索キーワードに直結する
  簡潔なメリットを訴求。
  遷移先(LPや商品ページ)と
  広告のメッセージやトーンを
  完全に一致させ
  ユーザーに違和感を与えない。

このように、何を伝えたいのか
誰に行動してほしいのかという目的に立ち返り
ゴールから逆算して最適な表現方法を選ぶことが
売上につながるデザインの鍵となります。
売上が上がる広告とは
これら全ての要素が「質の高い循環」を生み出し
最小限のコストで最大限のコンバージョンを
獲得できるように設計されたものだと考えています。

デザインのオシャレさと
売上の知られざる関係

多くの人が誤解しがちですが
デザインのオシャレさが必ずしも売上と
比例するわけではありません

広告におけるデザインの役割は
アート作品のように美しさを追求することではなく
設定した目的を達成するための手段です。

例えば、高級腕時計の広告であれば
黒を基調とした洗練されたデザインで
高級感を演出するのが効果的でしょう。

一方で、近所のスーパーの特売チラシであれば
赤や黄色を多用した賑やかで
親しみやすいデザインの方が
購買意欲を刺激します。


雄城台生

おしゃれな広告と
売上は比例するのか?

代表

CREATIVE HOUSEでは…

「おしゃれな広告」は
広告効果の大きな要因の一つですが
売り上げが「比例する」ものではないと
考えていますが
ターゲットの心を捉え
ブランドイメージを高める場合は
非常に強いと思っています。

制作時は、単なる自己満足のおしゃれではなく
ビジネス成果につながる
戦略的なおしゃれさが求められ
「課題解決の手段」と捉えることが重要です。

おぎの台高校 総合的な探究

視覚誘導や心理効果を用いた
制作テクニック

広告制作の現場では
人の視線の動きや心理を利用した
様々なテクニックが使われます。

その一つが「視線誘導」と呼ばれる
人の目が自然と動く順序を計算して
情報を配置する技術です。

例えば、人間の視線は
横書きの文章の場合
左上から右下へ「Z」の形に動く傾向があります。

この習性を利用して
伝えたい情報をZの経路上に配置するだけで
情報が格段に伝わりやすくなります。

他にも、「期間限定」という言葉で
希少性をアピールしたり
「お客様の声」を紹介して安心感を与えたりと
人の心を動かす
数多くの心理効果の活用も欠かせません。


雄城台生

なるほど🧐

代表

人の行動心理を理解することで
広告の効果は何倍にも高まります

感覚だけに頼るのではなく
こうした科学的な知見を取り入れることで
広告の説得力は大きく向上するのです。

おぎの台高校 総合的な探究

SNS世代の視点が光る鋭い質疑

おぎの台高校 総合的な探究

SNSを日常的に使いこなす
高校生ならではの鋭い質問
私たちにとっても大きな学びの場となりました。

「インフルエンサーの投稿は
広告だと分かっていても
なぜか見てしまうのはどうしてですか?」
「企業の広告が炎上しないようにするには
何に気をつければいいですか?」といった質問は
まさに現代の広告が直面する課題そのものです。

私たちが当たり前だと思っていた常識を問い直し
広告の未来を考える上で重要なヒントを
与えてくれたと思っています。

リアルな学び

企業が現場で培ってきた
生きた知識やスキルに直接触れることにあります。

知識をどう活用すればよいのかイメージし
今回の対談では、売上につながる
デザイン コンセプトの考え方や
人の視線を巧みに動かす「視線誘導」
購買意欲をかき立てる心理効果
効果的なコピーの作り方など
私たちが日々の広告制作で実践しているテクニックを
お伝えしました。

皆さんが普段から使い慣れているSNSの世界で
実はどんな広告が動いているのか
皆さんのタイムラインに流れてくる広告は
偶然ではありません。
皆さんが「いいね!」を押した投稿
検索した言葉、興味関心
さらには年齢や住んでいる地域まで
「データ」に基づいて緻密に計算され
「あなた」だけに届けられています。
これが「ターゲティング」という
SNS広告の最大の強み。
「まさに自分のための情報だ」と
感じることも多いかもしれません。
そして、SNS広告のもう一つの大きな力は
「拡散力」です。
共感を呼ぶクリエイティブなコンテンツは
皆さんの「シェア」や「リツイート」によって
瞬く間に何万、何十万という人々に届きます。
これは、企業や社会的なメッセージにとって
非常に強力なツールです。
しかし、同時に
その拡散力は「炎上」というリスクも伴います。
不適切な表現や、誤解を生むコンテンツは
良い情報と同じ速度で
あるいはそれ以上の勢いで広がり
取り返しのつかない事態を招くことがあります。
SNS広告の制作側は
この「諸刃の剣」であることを常に意識し
「誰かを傷つけないか」
「誤解されないか」という
慎重な視点を持つ必要があります。
それは、将来皆さんが情報発信をする際にも
同じように大切な視点です。

おぎの台高校 総合的な探究

SNS広告は
今後も私たちの生活に深く入り込み
進化し続けます。
皆さんの未来が
豊かな情報に溢れたものになるよう願っています。
同時に、自らの興味や適性を発見し
将来のキャリアを考えるきっかけにもなるでしょう。

おぎの台高校 総合的な探究

地域の未来を育む企業連携の価値

今回は私たちが一方的に知識を教える場ではなく
高校生と互いに学び合う双方向の関係から
生まれる価値を感じています。

私たちCREATIVE HOUSEも
高校生との対話を通じて
多くの気づきを得ました。

デジタルネイティブである彼ら彼女らの
SNS活用に対するリアルな感覚や意見は
今後のブランディング戦略を考える上で
何物にも代えがたい貴重な情報となりました。


雄城台生

ありがとうございました。

代表

こちらこそ。
ありがとうございました!

私たちCREATIVE HOUSEは
地域社会の一員として
これからも未来を担う若者たちの挑戦を
応援する活動を続けていきます。

今回の対話で得た気づきをもとに
生徒さんのなかで少しでも役に立てたら
私たちとしても嬉しく思います。

おぎの台高校 総合的な探究

この記事では
大分雄城台高校の探究活動で
私たちCREATIVE HOUSEが実施した
SNSマーケティングに関する事例を紹介しました。
学びをさらに深める
企業連携プロジェクトを
検討している方はもちろん
大分で、個人事業主様や中小企業から
大企業の皆様のSNS運営代行
広告運用など
是非お気軽にご相談ください。

よくある質問(FAQ)

私たちの学校でも
総合的な探究の時間の事例として
企業連携をお願いできますか?

はい、もちろんです。

私たちは地域への貢献活動として
産学連携教育に積極的に取り組んでいます。

高校生のみなさんの探究活動がより深まるよう
サポートしますので
まずはお気軽にご相談ください。

企業との連携授業を依頼する前に
学校側で準備しておくべきことは何ですか?

生徒さんたちがどのような課題設定をしているのか
ある程度の方向性が決まっていると
より充実した授業を設計できます。

今回の大分雄城台高校 のように
生徒たちの具体的な質問リストを事前に共有いただけると
対話がスムーズに進みます。

SNSマーケティング以外に
広告デザインの授業で
相談できるテーマはありますか?

はい、対応いたします。

例えば、地域課題解決を目的とした
ポスターデザインの制作や
動画広告の制作に関するご相談も承ります。

デザイン思考を活かして
高校生のクリエイティブな
表現力を引き出すお手伝いをします。

今回のような対話形式の授業は
どのくらいの時間で行われましたか?

質疑応答の時間も含めて
合計で約90分の時間をいただきました。

生徒さんが主体的に考え
質問する時間を十分に確保するためには
少なくとも50分以上の時間を
確保することが望ましいです。

生徒が作ったポスターなどの成果物を
プロの視点から
評価してもらうことは可能ですか?

はい、探究の成果発表に対する
フィードバックも行います。

デザイン コンセプトが伝わるか
キャッチコピーの作り方は適切かといった
マーケティング戦略の視点から
ポートフォリオ作成にも繋がる
具体的な助言をします。

企業でも依頼できますか?

はい可能になります。
SNS活用で課題の解決を目指す企業様は
たくさん御座います。

是非、お気軽にお問い合わせください。

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